障害者が正社員になるのは難しい?正社員になる準備は働きながら確実にと現場社員が伝えたい事

障害者雇用の現場
正社員は時間のかかる選択肢

障害者雇用の正社員が弊社にいるので、

感じたことを書いています。

障害者が正社員になる方法

障害者が正社員になる方法は、

  • 短期:障害者雇用枠の正社員の求人に応募する
  • 1〜2年:正社員登用のある会社で正社員になる

このいづれかの方法があります。

ちなみに、弊社で働く障害者雇用枠の方は障害者手帳持ちで障害者雇用エージェントを通じて紹介を受けて、複数回の面接後に正社員として採用されました。

雇用された方にお伺いすると、ハローワークの求人で正社員から働き始める障害者雇用枠は10%程度で、正社員にはなれないと感じたそうです。

障害者雇用の正社員雇用枠

  • 企業は勤怠安定ができる身体障害者が欲しい
  • 障害者は自立できる手取りをくれる企業が欲しい

障害者側はフルタイム勤務では障害が悪化する恐れがあるため、簡単に仕事を選べないし、契約社員スタートで「体力と金」がある一部の障害者しか正社員登用される見込みがありません。

就労移行支援も「実家と金と時間」がないと支援所から企業紹介される見込みが生まれないし、明日の生活が大変な時にじっくりと準備しましょうはあまりにも他人行儀すぎると言えます。

現場社員が障害者雇用者と接して感じた点

体力。

この一言です。

気力・精神力は体力があるから出てくるものですし、生活リズムも相当に苦しい状況なのは見てて感じます。下手に頑張ろうとせずに良い具合に抜いて欲しい反面もありながら、同僚が作業を投げてるのでなんとも言えず・・・

業務内容に興味が持てないとしても、今は我慢の時期かもしれません。

表面上の職歴があれば、新たに転職先を見つけて業務量を増やせるかもしれませんし、エージェントを通じて大きい会社に行くにしても役立ちます。

近視眼的に「いま」を見たくなる気持ちも察せますが、就労支援で2年通所できる履歴があると採用されやすいのは理に叶うとも、、、

障害者が正社員になれる割合

平成30年度障害者雇用実態調査によれば、回答事業者数6181社(回収率67.2%)の「正社員の雇用形態」を調べてみると、、、

  • 身体障害者は52.5%
  • 知的障害者は19.8%
  • 精神障害者は25.5%
  • 発達障害者は22.7%

上記の結果を踏まえると、

  • 身体障害者の2人中1人が正社員
  • 知的・精神・発達障害者の4人中1人が正社員

障害者雇用で正社員になれる可能性は、

  • 身体障害者なら50%
  • 知的・精神・発達障害者は25%

次の確率くらいの割合だと知っておくと良いでしょう。

障害者別の平均勤続年数の調査結果

障害者雇用実態調査結果報告書(厚生労働省障害者雇用対策課)によれば、障害者の平成30年度の平均勤続年数は以下になります。

  • 身体障害者:10年2ヶ月
  • 知的障害:7年5ヶ月
  • 精神障害:3年2ヶ月
  • 発達障害:3年4ヶ月

atGPによれば、次の理由で離職されるそうです。

  • 職場の雰囲気・人間関係
  • 賃金・労働条件・仕事内容が合わない
  • 疲れ易く体力意欲が続かなかった
  • 症状の悪化
  • 作業、能率面で適応できなかった

障害者が正社員になれない理由

障害者が正社員になれないわけは「体力」だと現場で強く感じます。

障害者雇用で働けても「障害」が悪化しては意味がありません。

現場の社員と接する間に強く感じたのは、障害当事者の「体力」です。

一般採用社員と同じ仕事量を障害者雇用社員に強いる会社もあるようですし、下手に障害が表面化せずに自然と生きれても、辛抱が必要かもしれません。

身体が資本と言いますが、まさしく障害者雇用の社員はそれです。

肉体的、精神的に安定しないと日々働くだけで苦行で、健常者ほど長時間働けずに手取りも少なくなってしまう問題点があります。

障害が悪化せずに働ける準備を

障害者が正社員になれないのは前述のように「体力」です。

企業側はフルタイム勤務で動ける障害者を求めていて、その流れは2021年になってもあまり変化していません。

だからこそ、正社員を目指すからには「体力」を回復させる準備をしながら少しでも前を向いておくことです。

障害者に正社員が難しい理由

障害者が入社先企業で契約社員で働きながら正社員登用を目指す。

この段階に行き着く前に、力尽きてしまうからです。

障害者が契約社員で働き始める

障害が悪化しないだろうと判断したのちに、仕事を探して契約社員で働きながら将来的に正社員登用されるために勤務を続けます。

障害者が契約社員から正社員になる

障害者雇用で1年〜3年ほど働いてから現場から勤怠安定、作業安定が見込まれれば正社員登用の試験、もしくは登用の流れになります。

しかし、1〜2の順序で正社員になれる人は少ないでしょう。

理由としては、次が考えられます。

  • 障害が悪化してしまい、働けなくなる
  • 職場が障害者配慮に無知でストレスが溜まる

自分か職場かのいづれかの原因で、仕事が継続できなくなると企業側が求める人物像から離れてしまう結果に陥ります。

企業側は離職者数を気にする

企業人事担当は離職者数が多いと採用に費やした費用を無駄したと判断されますから、できる限り離職せず長く働いてくれる障害者を欲します。

フルタイム勤務が初期から可能な人材需要が高まるのはそのためです。

障害者は1年間企業で働く意欲を持とう

失業保険をもらうには、1年働く必要がありますが、、

  • 障害者雇用で1年働く
  • 体調悪化の診断書を作理、この理由で退職する
  • 失業保険で体調悪化の診断書を渡し「特定理由離職者」になる
  • 「就職困難者」なる専用の診断書を作る
  • 10ヶ月 給料の50%をもらえる

障害者雇用の短期的ゴールは3つなんですよ。

  1. 契約社員で1年ほど働ける準備をして勤労
  2. 無理なら1年は勤務して失業保険をもらう
  3. 可能なら1年〜3年勤務して正社員登用を狙う

少しずつで良いから働けるようにするだけで、失業保険など得られるお金が増えていくから段階を踏む意識が大事です。

障害者=就労困難者となります。

1年以上働いて離職前の1年間に雇用保険に加入期間が通算6ヶ月以上なら45歳未満で300日、45歳以上で360日、失業保険が受給されます。

ハロワに離職票持参する時には、障害者手帳取得しておく方が安心です。

  •  「手帳申請中です」給付日数 90日
  • 「手帳発行されました」給付日数 300日

こんな感じで給付日数が増えたりするのです。

障害者雇用は業界大手の正社員が良い

障害者雇用者に「採用したらずっと軽作業」では、物足りない人もいる。

もちろん安定して働けば、結婚や車の購入など、ライフイベントにはお金が付き物なのに低いままでは離職・転職待ったなし。僅かでもいいから、希望ややりがいのあるキャリアプランや昇給があると良いです。

この前提に立つなら業界大手企業です。

白状すればお金を持つ会社にいれば、手取りがデカいですからね。

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